間門小で課外授業 Gショック開発者が登壇 発明の楽しさ児童と共に

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アイデアを紙に書きだす児童たち
講師を務めた伊部さん

カシオ計算機を代表するブランドの一つ、腕時計の「G-SHOCK」。その生みの親である伊部菊雄さん(70)が3月16日、間門小学校の放課後キッズクラブで特別課外授業を行った。発明の楽しさや社会貢献に通じる喜びを体感するのが目的。

この特別授業が行われたのは横浜市内では2回目。同校の放課後キッズクラブを利用する1年生から5年生までの約30人が参加した。

伊部さんが講師となりG-SHOCKの開発秘話を披露し、発明の楽しさを伝えた。その後、「くつ」「うでとけい」「ひとりぐらしのおじいちゃん」の3つの題材を示し、それぞれにどんなことができたら(どんなものがあったら)楽しいか、子どもたちに発明のアイデアを求めた。

「何かのヒントに」

子どもたちは、A3の紙にクレパスで思い思いのアイデアを書き出し、全41のアイデアが黒板に貼りだされた。早く走れる靴や人の優しさが見える腕時計、おじいさんが頼んだメニューがすぐに出てくる机など、ユニークな発想が飛び交った。

腕時計について提案した5年生の岩田雄宇希君は「電話ができる腕時計で、相手が立体的な映像として出るアイデアが最初からあった」と興奮気味に話していた。2年生の石川優さんは授業を終えて「将来に役立つ発明を考えるのがおもしろかった」と笑顔で話していた。

伊部さんは「子どものうちに発明の楽しさを知る経験をしておくと、将来、発想のヒントになる」とこの取組の意義を語っていた。

特別授業はカシオ計算機の創業者の一人、樫尾俊雄さんの業績を展示・公開する「樫尾俊雄発明記念館」によるもの。当日は同館を運営する記念財団の職員と同社社員が参加していた。G-SHOCKは今年4月に誕生40周年を迎える。

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