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横浜国立大学教育学部付属横浜小学校の6年1組は、総合学習として大和町商店街をモチーフにした人形劇を3月3日に大和町立野自治会館で披露した。「おおきなかぶ」と「花咲かじいさん」をリメイクした内容で、町内会の人と商店主らが観客として集った。
昨年5月から準備を始め、商店街の人たちにインタビューをしてまちの特色や良いところなどを聞いた。商店街には戦時中に銃の発砲練習のために使われた500mに及ぶ一本道があり、そこから1つのカブを一列に並び引き抜く「おおきなかぶ」をリメイクする構想が生まれたという。また「花があったら良い」という地域の意見から、カブを抜いた後に花が咲く演出を入れた。実在する商店街の店舗名なども劇中で使用した。
10日に卒業式を控えた児童たちにとっても集大成の発表だった。個性を大切にしたいという児童らの思いから、音響や衣装係などそれぞれの得意分野で貢献できるようにした。また町の掲示板や店舗にポスターを貼るなど宣伝にも力を入れた。人形を動かす係の砂田龍之介さん(12)は「人形に口がないから、話すときに首を振るようにした」と工夫を凝らした。
大和町立野町内会の熊王新太郎会長は「地域を取り上げてくれてうれしい」と感想を述べ、折り紙で作った花束を贈呈した。鈴村刀麻さん(12)は「見ている人たちが楽しそうで成功したと思う」と笑顔を見せた。