【Web限定記事】3月4日は「バウムクーヘンの日」 ユーハイムが100周年 ゆかりの横浜・神戸で食べ比べ  3月3日から12日まで、2都市同時開催

更新日:

タウンニュース
文化
横浜と神戸。あなたの推し街はどっち?

株式会社ユーハイム=本社・兵庫県神戸市=(河本英雄社長)が日本出店100周年を記念して、3月3日(金)から12日(日)までの10日間、横浜と神戸をつなぐイベントを開催する。

同イベントは、同社にゆかりのある横浜と神戸の2会場で同時開催。ユーハイムの歴史展示のほか、それぞれの街の魅力に触れながら銘品を食べ比べし、「推し街」を決める企画となっている。

イートインコーナーでは、横浜と神戸の人気店から厳選された6店の2品がラインナップされ、ぶたまんやスイーツの食べ比べセットなどが楽しめる。「共通点の多い2つの地域で食べ物にどんな違いが出てくるのか、ぜひ探してみてください」と同社。

横浜会場限定で、横浜中華街での税抜5,000円以上利用のレシートを持参すると、ハズレなしのガラポンに参加できる。

横浜会場はユーハイムが最初に出店した場所に近い横浜中華街内の「チャイナタウン80」で午前11時から午後6時まで、神戸会場は現在のユーハイム本店で正午から午後5時まで。

参加店は以下のとおり(横浜・神戸の順)。【ぶたまん】公生和・三宮一貫樓【スイーツ】バウムクーヘン(3日〜7日)は、ベルグの4月・BAUMu.BAUM。焼き菓子(8日〜12日)は、ありあけハーバー・ゴンチャロフ

横浜で2日間限定、スペシャルイベント開催

横浜限定のイベントが2日間開催される。3月4日は、ミュージカル「バウムクーヘンとヒロシマ」(3月26日〜開演)から財津優太郎さん、上原りささんほか出演者を迎え、劇中歌が披露される。この日はユーハイムが初めてバウムクーヘンを焼いた日として「バウムクーヘンの日」(3月4日)に制定されている。同作はそんなカール・ユーハイムの歩んだ路を通して平和を学んでいく物語となっている。

3月11日は、バウムクーヘン博覧会公式スペシャルサポーターを務める甘党男子の石塚利彦さん、遠藤憲一さんのものまねでお馴染み、お笑い芸人のねんねんさん(ひよしなかよし)を招いたトークイベントも。横浜出身の2人が横浜の銘品や地元トークを繰り広げる。4日・11日どちらも正午から20分間開催。

横浜で1号店をオープン

創業者であるカール・ユーハイムは日本への永住を決意し、銀座で場所を借り営業した3年間を経て、1922年3月に日本に初めて自身の店「E・ユーハイム」を出店。この第1号店の場所は、カール・ユーハイムの妻、エリーゼ・ユーハイムが語った内容を書籍化した『デモ私立ッテマス』内に「横浜市中区山下町」と記載があり、その後の調査によって60番地にあったことがわかった。山下町の番地は当時からほぼ変わっておらず、現在のみなとみらい線・元町中華街駅の山下公園口付近にあたるという。

当時E・ユーハイムはドイツ風の喫茶をコンセプトとして掲げており、喫茶だけでなく、手軽に食べられる、肉とスープ、馬鈴薯を取り入れたドイツ風軽食を1円25銭(現在の1,350円相当)で提供。当時横浜周辺では1食5円(現在の5,400円相当)の昼食が多く出ていたため、他とは違った手軽な昼食を提供できると考えた。これが功を奏し、オープン初日は休みなく来店があり軽食・菓子は飛ぶように売れたという。その後も評判はさらにあがり、横浜名物店となった。当時、東京から横浜に遊びに来る人たちは、グランドホテルで夕食をとったり周辺を散策した後、E・ユーハイムでおみやげを買って帰るというのがひとつのコースになっていたといわれる。その後関東大震災で店舗を失い、神戸へ。1923年11月に「Juchheim‘s」として再興した。

このニュースをタウンニュースで見る
SHARE