みなと総合高校 チアダンス部 全国へ 2年連続、高みを目指す

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全国大会への出場を決め、笑顔のメンバー(同校提供)

市立みなと総合高校のチアダンス部が、3月29日に幕張メッセ(千葉県)で開催予定のチアダンスの全国大会「USASchool&CollegeNationals」に出場する。昨年に続き、2年連続の快挙。1カ月後に控えた本番に向け練習に励んでる。

同校は、昨年12月26日に開催された地区大会の「Song/Pom」部門Large編成で3位に入賞。全国大会への出場権を獲得した。「昨年はどの大会も全国を決めきれず、(年内)最後のチャンスだと思って挑んだ」と、部長の佐藤そよ香さん(2年)は振り返る。最初は実感が湧かなかったが、すぐに皆で喜び合ったという。

経験者ほぼゼロ

部員は1年生13人、2年生8人の21人。チーム名は「STEPPERS(ステッパーズ)」。強豪校がひしめく神奈川県内で、数年前までは全国大会はおろか、大会自体に出場するようなチームではなかったという。「この5、6年の間に急成長を遂げている」と、顧問の寺田克夫教諭(60)は話す。

コロナ禍の前の2018年、大会を目指したいという生徒たちからの要望を受けて、對馬(つしま)由美さん(44)が外部コーチとして技術指導を行うことになった。チアはもちろん、ダンス自体習ったことがないという部員が多いなか、柔軟体操や筋トレからスタート。今回全国を決めたメンバーたちも、バレエやフラダンスなどの経験者はいたものの、中学校では吹奏楽部をやっていたなど、ほとんどが初心者ばかりだ。

對馬コーチは「チアを初めて1年もたたないメンバーが多いなか、全国に行けるだけでもすごい」と評価。「とにかく明るく元気なチーム。初心者ばかりだが、『やればできる』をモットーに、日々練習に励んでいる」と話し、選手の主体性を引き出す指導法を心がけているという。

また昨年から、個人部門で全国大会に出場するメンバーも輩出するように。1月14日に行われた「第14回全国高等学校ダンスドリル冬季大会」で中野遥さん(2年)=人物風土記で紹介=が、2位に輝いた。団体と個人の両方で全国に出場する学校は珍しいという。

チームは先輩後輩なく仲が良いのも特徴で、普段の練習も和気あいあいとした雰囲気だが「全国でも入賞できるようなチームになりたい」と皆の思いは熱い。「まずは80点以上をとるともらえるブルーリボンを目指したい」と佐藤部長。さらなる高みを目指す。

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