アレルギー対応の食提供 中区相生町で水曜にカフェ

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社会
食事を作る開発担当の山本さん
グルテンフリーのランチ

「みんなに優しい・みんなに美味しい」をキャッチフレーズに、昨年11月からグルテンフリーの食事を週1回提供しているカフェが中区相生町にある。(株)WillFunが運営する「ヤマヨシ@カフェ」だ。

このカフェは毎週水曜の午前11時から午後4時30分(ラストオーダー4時)まで、中区相生町2の52の泰正ポーチ1階に開設。小麦や大麦などに含まれるグルテンを摂取しないグルテンフリーに取り組み、また牛乳、卵などを使わず国産の米と野菜のパウダーを使った食事を提供している。

WillFunは中区で子育て支援活動を6年間行っていたが、新型コロナウイルスの影響でやむなく閉鎖。その後、同社代表取締役の堀川珠枝さんは、知人が経営する中華料理店の販売代行の手伝いを全国で行う中で、アレルギーを持つ子どもが数多くいることを知ったという。堀川さんは「食べたくても食べられない子どもたちの落ち込んでいる姿に心が痛んだ」と語る。

そこで「アレルギーの子どもたちのために何か作りたい」と、開発担当の山本瑞恵さんとともに商品開発が始まった。将来的には、さらに多くの人が健康的な食事をとることができるよう商品を増産できる体制を整えたいという。就労継続支援B型事業所と連携し、障害者支援も模索する。

今の食生活20年後の体に

消費者庁の調べによると、2020年に国内で食物アレルギーにより医療機関を受診した症例数は17年から25%増加。0歳から92歳までの症例があった。

開発担当の山本瑞恵さんは「今の食生活は20年後の体に現れる」と話す。60歳になってから突然食物アレルギーの症状が出た人もいるという。今後は女子学生と連携して、これから出産を控えた若い人たちに食を通じて自分の体の大切さを伝えたいという。

同社は他にも、家庭でも健康的な食事ができるよう店舗とウェブサイトで米と野菜のオリジナルのホットケーキミックスを販売。レシピをSNSで配信している。フードロス削減のために保土ケ谷区の子ども食堂に毎週5食分のお弁当を届ける活動も行っている。

カフェは祝日休み。第三水曜はテイクアウトのみ。問い合わせは同社【電話】045・228・7743。

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