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横浜駅東口と西口の4団体が共同し初製作した「横浜駅周辺災害時帰宅支援マップ」が完成した。6万部を製作し、1月17日に各団体の会員54事業所に配布。横浜駅に乗り入れるJRや私鉄各線などにも配置される。
地震などで交通機関が途絶えてしまい、横浜駅周辺に多くの滞留者が発生した場合に備え製作。横浜駅東口共同防火・防災管理協議会、横浜駅西口共同防火防災管理協議会、横浜駅東口振興協議会、(一社)横浜西口エリアマネジメントの4団体が協力した。
マップは駅から自宅に徒歩で帰宅する際、有効に活用できるよう駅周辺拡大図、駅周辺図、広域図と3段階で現在地と目的地の方面を明示するなど工夫。市帰宅困難者一時滞在施設検索システムの二次元コードも記載し、徒歩で帰宅ができない人にも役立つ情報を掲載した。また、一時避難場所や海抜、津波浸水予測図、徒歩帰宅時の注意事項など、平時から知っておくと役立つ防災情報も盛り込んだ。
2018年度に改定された横浜駅周辺地区都市再生安全確保計画によると、災害時の横浜駅の滞留者は約10・2万人、帰宅困難者は約3・3万人と推計されている。横浜駅東口共同防火・防災管理協議会の林久人事務局長は、「防災のプロである私たちが約1年かけて試行錯誤し、分かりやすくかつ必要な情報が載ったマップが完成した。徒歩帰宅訓練や社内の内部研修などでも利用してもらえたら」と話した。
A2版(縦59・4cm×横42cm)で、折り畳むと縦9・9cm×横21cm。マップは横浜駅東口振興協議会ホームページからダウンロードできる。