グリーン購入大賞 中区の企業が大賞 リユースの仕組み評価

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タウンニュース
社会
リユース容器で販売するループの商品一例。現在30社以上が参加し、デザイン性の高さも魅力の一つ

持続可能な調達を通じてグリーン市場の拡大に貢献・SDGsの目標達成に寄与する取り組みを表彰する「第23回グリーン購入大賞」の中小企業部門で、リユース事業を展開するLoopJapan合同会社=中区=が、大賞となる「経済産業大臣賞」を受賞した。昨年12月12日、都内で表彰式が行われた。

今回受賞した同社の循環型ショッピングプラットフォーム「Loop(ループ)」は、これまで使い捨てされていた日用品や食品の容器をメーカーと連携してガラスやステンレスなどの耐久性の高いものに変え、繰り返し利用するシステム。容器を「ゴミ」ではなく「企業の資産」として捉え直す先駆的なサービスとして、今後さらなる企業連携が期待できる点などが評価された。一昨年5月からイオン系スーパーで販売を開始しており、現在全国86店、県内13店で取り扱っている。

店頭に容器の返却ボックスが設置されたループ専用売場が設けられ、洗剤やマウスウォッシュ、消臭剤などお馴染みのメーカーの商品が並ぶ。利用者は容器代をデジポット(預り金)として支払い、使い終わった容器を返却する際、発行された二次元コードのシールを容器に貼って、アプリで読み込むと容器代が返金される仕組みだ。

デザイン性の高さも好評で、ロッテのガムのボトルはスタイリッシュなステンレス製で特に人気があるという。同社代表のエリック・カワバタさん=人物風土記で紹介=は「『使い捨てにしない』という消費者のニーズが企業の商品づくりを変える。循環型社会を広めるきっかけになれば」と話している。

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