県立こども医療センター 感謝と支援の思い届ける 小児がん経験者が贈り物

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タウンニュース
社会
贈り物を手渡す吉岡さん(右)

小児がんを経験した子どもと、そのきょうだいたち5人が昨年12月16日、神奈川県立こども医療センター=南区=にクリスマスプレゼントを届けた。

浅間台小学校6年生の吉岡珠希さん(12)や弟で同小3年生の真生さん(8)らが子どもサンタとなり後藤裕明病院長や看護師らと触れ合った。

珠希さんは一昨年に脳腫瘍を患い同センターに入院。18時間におよぶ手術やその後の抗がん剤治療などを経て、同12月に退院。今回、病院スタッフに感謝を伝えるとともに、入院する子どもたちに寄り添う気持ちを伝えようと参加した。

全国25カ所に

この取り組みは、小児がんを知り、理解を深めてもらおうと活動する「みんなのレモネードの会」によるもの。同会は、脳腫瘍を克服した栄島四郎さん(15)=西区岡野在住=とその家族が2016年12月に発足。17年からは「みんレモサンタ」として関係する病院や施設に患児およびきょうだい児が贈り物を届けており、昨年は全国25カ所となった。

今回は届け手に

子どもサンタとなった珠希さんの父・浩さんは、娘の治療や介護の経験から、いまも入院する子どもたちに何かできないかとレモネードの会に参加したという。

一昨年は贈り物をもらう側だった珠希さん。「もらった時はうれしかった。だからちょっとでもプレゼントで楽しんでもらえたら」と話していた。

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