「協力してくれるモデルさんが輝くヘアスタイルを」をモットーに、全国から選抜された美容技術者の中から、日本一を決める「全日本美容技術選手権大会」で複数回入賞。コンテストで培った技術やノウハウは指導員として伝授し、後進育成にも尽力している。その優れた技術や貢献度は高く評価されるが、「社内の技術ある先輩方から教わったもの。若い人の斬新なアイデアや技術も勉強になる」と謙虚に話す。

美容師の妻との結婚を機に１９９２年、（株）横浜ハーベストに入社。客の反応がその場ですぐに肌で感じられることに魅力を感じ、当時システムエンジニア（ＳＥ）として６年間勤めた会社を退社し、美容師に転身した。「ＳＥの仕事に不満も無かったが、直接『ありがとう』の言葉を頂いたり、喜んでもらえるのはうれしい」

入社後は、通信制の専門学校に通いながら課題に取り組み、現場で修行を重ねる日々。「苦ではなかった。先輩たちが朝早くから夜遅くまで練習に付き合ってくれて、感謝しかない」と振り返る。

同社は、美容室「ＮＯＢＨＡＩＲＤＥＳＩＧＮ」を横浜や鎌倉、茅ヶ崎などで14店舗を展開。代表の松薗芳子さんの「スタッフひとりひとりが目標に向かって成長していける環境を」という考えのもと、コンクールへの挑戦は必須という。「１４０人ほどの社員が切磋琢磨しているから社員皆の技術が磨かれる」と話す。「やりがいは、お客様に喜んでもらった時と、スタッフの成長が感じられた時ですね」とほほ笑んだ。