五番街に投票型喫煙所 横浜駅西口、ポイ捨て対策に

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設置された「投票箱」

横浜駅西口五番街商店街の一角に「投票型喫煙所」が11月7日に設置された。コロナ禍で”外飲み”が増えたこともあり、たばこのポイ捨ても増加。その課題解決の一助になればと期待されている。導入は市内で初めて。

吸い殻を入れる「投票箱」は高さ150cm、幅40cm、奥行き25cmで、ポストのようなスタンド型。上部に質問が明記されており、吸い殻を入れる穴が2つ空いている。

例えば「あなたが手に入れたいのは、どっちですか?」という問に、「A・永遠の愛、そして一文なし」「B・一攫千金、そして永遠の孤独」という回答を用意。そのどちらかに吸い殻を「投票する」という仕組み。

手掛けるのは喫煙所ブランドなどを展開する(株)コソド=東京都渋谷区。今年5月に渋谷センター街に土日限定でこの吸い殻入れを設置したところ、そのエリアのポイ捨てが半減するなど大きな効果があったという。またユニークな取組とあってSNSなどでも拡散された。

そして今年6月、五番街を含む西口の3商店街からなる横浜駅西口商店会連合会に同喫煙所設置の提案があった。たばこのポイ捨て増加で頭を悩ましていた連合会は導入を決定。まずは五番街商店街の特にポイ捨てが多いエリアに3台設置。私有地のため当面の間、設置される予定。質問内容は、憂鬱になる瞬間を2択で答えるものなど、日常生活にある身近な話題にしており、いずれも商店街関係者が考えた。

12日のイベントにも

そのほかにも「第2回横浜駅西口がんばろうフェスタ」が開催される12日(荒天の際は13日)限定で、五番街商店街隣りの西口幸栄商店会と、ビブレ側に広がる横浜西口商和会商店街にそれぞれ1台設置する。

連合会の宮田博幸理事長は、目新しい喫煙所の設置による、さらなるポイ捨て増加も危惧したという。しかし、現状打開の一歩として「とにかくトライしてみようと思った」と話す。「いずれは行政による新たな喫煙所整備により、喫煙禁止区域の拡大につながれば」と期待する。

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