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高齢者の健康寿命の延伸のため、中区が作成する「健康長寿カレンダー」がこのほど完成した。表紙と裏表紙は、中区役所別館1階の「ナカナ・カフェ」で働く後藤隆行さん(48)が作画。赤やオレンジ、黄色など元気に咲くチューリップの絵が、カレンダーを使用する人たちに元気与を与えているという。
カレンダーには、加齢による心身の衰え「フレイル」予防のため、健康体操「ハマトレ」や、フレイルチェックなどを掲載。コロナ禍で自宅時間が増えフレイルのリスクが高まっていることを背景に、中区高齢・障害支援課が昨年から作成。元気づくりステーションの参加者や関連の講演会などで配布している。
後藤さんは6年前交通事故に遭い、高次脳機能障害と診断された。そのリハビリをきっかけに、絵を描くように。水彩で描かれる「心がほっこりとする優しい絵」は反響があり、今はインスタグラムで発信したり、カフェでポストカードを販売、障害者施設で絵の講師を務めるなど、活動の幅を広げているという。
カレンダーの表紙は、区の花・チューリップ、裏表紙は海や船、横浜三塔をステンドグラス風に描き、”中区らしさ”を詰め込んだ。後藤さんは「日頃から支えてくれている周囲の人に、絵で恩返しができたら」と話した。カレンダーは全て配布済み。