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「おじいちゃん、おばあちゃん、火の取扱には、じゅうぶん気をつけて―」。9月の「住宅防火・防災キャンペーン」に合わせて、イセザキ・モールでは、地元中学生の声で、火災予防を呼び掛ける放送が始まった。
中消防署の発案で、イセザキ・モールと横浜吉田中学校が協力し実現。イセザキ・モールの約140個のスピーカーから1日約2時間、呼び掛けられている。
声の主は横浜吉田中学校1年生の丸尾天志(たかし)さん。同校の放送委員会に所属しており「声の質が良く、間の取り方も上手」と抜擢された。
「収録は緊張したけど、実際に呼び掛けるよう気持ちを込めた」と丸尾さん。同署の要請もあり、住宅用火災警報器について調べ原稿を作成。通行人に聞いてもらえるように長さは51秒とし、コンパクトに分かりやすくまとめた。「自分の声が流れるのはうれしい。気を付けてくれるといいな」と思いを込める。
消防庁によると、住宅火災による死者数は全国で900人前後で、7割が65歳以上の高齢者という。同署の担当者は「住宅用火災警報器の寿命は10年ほど。中学生の声で呼び掛けることで、より多くの人に関心を持ってもらえたら」と話した。
放送は9月30日まで。午前11時30分〜、午後5時30分〜約1時間の放送を予定。