横浜緑ケ丘高吹奏楽部 県1位で東関東大会へ 2年連続の快挙

更新日:

タウンニュース
教育
県大会終了後、金賞1位を喜ぶ生徒と山口教諭=中央(8月11日神奈川県民ホール、同部提供写真)

県立横浜緑ケ丘高等学校の吹奏楽部は8月11日、神奈川県民ホールで行われた「神奈川県吹奏楽コンクール・高等学校の部A部門」で金賞を受賞。さらに2年連続1位通過という快挙で、9月3日に行われる東関東大会に出場する。

県大会には25校が参加。演奏順は一番最後だったが、本番直前まで和気あいあいとした雰囲気で挑み、見事2年連続で最高賞を受賞。東関東大会への出場権を手にした。部長の高橋諒太さん(3年)は「3位以内には入る自信はあったけれど、まさか1位とは」と喜びの笑顔を見せる。

自由曲の『いにしえの時から』は、吹奏楽で最高難易度といわれる曲の一つ。ソロやパートの見せ場を確実にこなしながら、感情を爆発させたような躍動感あふれる演奏と圧倒的な表現力で、聴く人の心を動かした。「2人の審査員から『感動した』と講評をもらった。40年以上吹奏楽を指導しているが、こんなことは初めて」と主顧問で指揮を務める山口一郎教諭(64)。

コロナ禍での感染症対策や練習メニュー、大会直前に親睦会と称して学年やパートを越えて会話する機会を設けるなど、普段から全て生徒主体で決めているといい「生徒たちの自主性が、良いかたちで演奏にも反映されている」と振り返る。

いつも通り楽しく

同部は通称「緑高吹(りょっこうすい)」と呼ばれ、現在105人の大所帯だ。55人のコンクール出場メンバーは、全学年対象のオーディション審査で選出。部訓でもある「練習も本番も全力で、聴く人が感動する音楽を」を合言葉に、練習を積み重ねてきた。

副部長の高畠凛さん(3年)は「部員同士の仲が良くとにかく明るい。気持ちをのせて演奏するのが得意な半面、緻密な演奏は少し苦手」と話す。東関東大会には4年前まで7年連続で出場し、最高成績は銀賞。「出るからには1位を目指したい」と高橋部長。

東関東大会は9月3日に、栃木県の宇都宮市文化会館で行われる。演奏順は強豪校の千葉・柏高の次だが「いつもの『緑高吹』らしく楽しく、精一杯自分たちの演奏をすれば結果はついてくる」と気負わない。自身も緑ケ丘高の卒業生で吹奏楽部だったという秋山晶子校長(61)も「頑張ってほしい」と部員たちにエールを送っている。

このニュースをタウンニュースで見る
SHARE