【Web限定記事】振り込め詐欺を阻止 ATM操作の高齢女性に声掛け 「お節介と思われてもいい」会社員の女性

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タウンニュース
社会
感謝状を手にする熊谷さん=伊勢佐木警察署提供

西区在住の78歳の女性を振り込め詐欺の被害から守ったとして、会社員の熊谷聖菜さんが伊勢佐木警察署から表彰された。8月10日に同警察署で鈴木雅己署長から感謝状が手渡された。

8月1日、伊勢佐木署管内の金融機関で電話をしながらATMを操作する高齢女性の様子を不審に思った熊谷さんは、女性に声掛け。熊谷さんは同所でATMの順番待ちをしていた。女性は携帯電話で番号などを復唱し確認していたことから、詐欺の可能性があると考えた熊谷さんは「電話の相手は知っている人ですか」と話しかけたという。その声掛けに対して女性は「知らない人です」と答えたことから、電話とATMの操作を中断させ、付近を警ら中の警察官に相談し、引き継いだ。

医療費の払戻金口実に

当日午前中に女性宅の固定電話に西区役所の職員を名乗る男性から入電。医療費の払戻金があるとして、ATMで還付手続きをさせようと、女性が利用している銀行名を聞き出した。その後、今度はその銀行の行員を名乗る男性から電話があり、ATMに誘導されたという。

女性に声掛けをした熊谷さんは「すぐに詐欺の被害者だと思いました。私にも祖母がいるので、お節介と思われてもいいと思って、声を掛けました」と当時の様子を振り返った。

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