5歳児が「多様性」学ぶ トランスジェンダーの保育士が授業

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「僕は男の子、女の子どちらでしょうか」と問いかけるJunさん(左)と答える子どもたち

中区太田町のCGKインターナショナルスクール馬車道校で6月28日、5歳児クラスを対象に、性自認が出生時の性別とは異なるトランスジェンダーの保育士・Junさんを講師に、多様性やジェンダーについて考える授業が行われた。

事前に蟹江杏さん著作の絵本『ハナはへびがすき』を読み、「好きなものは皆それぞれ」と学んだ子どもたち。「ワンピースが好き?」「ズボンを履きたい?」「ランドセルは何色にする?」などの教諭からの問いに、「好きなら何色でも何着ててもいいと思う」「なんで男の人がスカート履くの?」など率直な意見を交わし合った。また、Junさんが元々女性の身体で性転換の手術を受けたことや、幼少期からの苦悩、いじめを受けた経験などを話すと、子どもたちは熱心に耳を傾けていた。

同校スクール長の江畑玲子さんは「大人の何気ない一言を子どもたちはよく聞いている。今後もスクールや家庭でジェンダーについて話し合う機会を作ることを推奨していきたい」と話した。

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