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警察業務に長年協力した人に警察庁から贈られる褒章「警察協力章」が7月1日、山手防犯協会前会長の岩崎鉦司さん(91)に贈られた。民間人に与えられる最高位の警察表彰。今年の受章者は全国42人で、県内からは岩崎さんだけだった。岩崎さんは「周りの方の支えのおかげ」と謝辞を述べた。
岩崎さんは、20年以上にわたり同防犯協会の会長を務め、自ら率先して、子どもの見守り活動やあいさつ運動、防犯パトロールに参加し、活動を地域に定着をさせた。
また、自治会町内会の会合で防犯講話を企画。地域の老人会などに参加を促し、ボランティアの拡充にも努めてきた。
そのほか、子どもから高齢者まで各年代に幅広くキャンペーンを発信。増加する特殊詐欺の被害防止のため、同協会を取りまとめ、迷惑電話防止機能を有する機器を20台寄贈し、地域住民に貸し出しを行うなど詐欺防止対策にも積極的に取り組んだことなど、長年の功績が称えられた。
岩崎さんは6月に会長を引退したが、「生涯現役」を掲げ、現在も活動に参加している。
「健康でいられる限り、今後も続ける」とほほ笑む岩崎さん。夫婦で行う週3日ほどのグラウンド・ゴルフが元気の秘訣。一緒に活動するメンバーは皆友達といい、活動は「楽しい」が原動力という。
山手署の椎名啓之署長は「紳士に誠実に長年、活動に協力頂いた。今後も一緒に、地域の安全を守っていきたい」と話した。