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世界最高齢のプログラマーとして知られる若宮正子さん(87)が4月20日、横浜武道館で開催された市老人クラブ連合会のイベントで講演を行った。
若宮さんは58歳からパソコン操作を独学で習得し、2017年に81歳でiPhoneのゲームアプリケーション「hinadan」を開発し、注目を集めた。
高齢者にITは必要と考え、自宅でパソコン教室を始めた若宮さん。今では高齢者の交流サイト「メロウ倶楽部」の副会長を務め、表計算ソフトエクセルを使用した「エクセルアート」による創作活動、国内外での講演、また岸田文雄首相が主催する「デジタル田園都市国家構想実現会議」のメンバーにもなっている。
講演で若宮さんは、交流サイトやスマートウォッチ、ネットショッピングなどを例に、インターネットの利便性を説明。様々なサービスがデジタル化される中で、シニア世代もその技術に向き合う必要性を指摘した。また、「高齢者が持っている『叡智(えいち)・知恵』があってこそ、デジタル技術が生きる」と話し、「80代も成長。70代は伸び盛り」と語りかけ、人生を前向きに生きる姿勢の重要性を訴えていた。