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大岡川に架かる「長者橋」が3月24日、歴史的建造物として市に認定された。認定は今回で98件目、橋梁としては15橋目となる。
横浜市認定歴史的建造物は、専門家の調査から特に価値があると判断され、適切な保全活用計画が作成されたものを市長が認定する。
長者橋は1923年の関東大震災で一度焼失。28年に「震災復興橋梁」として現在の長者橋が竣工した。同橋梁として現存する鉄筋コンクリートアーチ橋は長者橋、霞橋、桜道橋の3つ。中でも唯一河川に架かる長者橋は、横浜の橋梁史の一端を担う貴重な橋梁とされている。
また、コンクリートアーチ橋として存在感のある優美な外観と、みかげ石張りで形作られた細やかなディテールが組み合わさり、優れた景観を形成。春には川沿いの桜並木と調和し、付近の桟橋を活用した水上交通やアクティビティーが親しまれている。
同認定を受けた建造物は、全98件のうち66件が中区・西区のもの。中区内では、山手133番館や、旧神奈川労働基準局(元日本綿花横浜支店倉庫)など60件。西区では井伊直弼像台座及び水泉や二代目横浜駅基礎等遺構など6件が認定されている。