移動図書館が2台体制に 中区でも巡回開始

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横浜市立図書館は4月から移動図書館車を1台増設し、2台の車両で運行することになった。これにより今まで巡回のなかった中区など5区を含む立ち寄り場所が新たに8カ所増え、市内全区への巡回が開始される。

移動図書館「はまかぜ号」は、車体の両側と車内に本棚を取り付けた特別仕様の車。約3千冊の本を収容し、図書館から遠い地域を中心に巡回している。巡回日は隔週で滞在時間は40〜90分ほど。図書の貸出や返却、図書館カードの発行が可能で、予約すれば図書館の蔵書も受け取れる。

巡回場所を4月から新たに8カ所加え、29カ所に。これまで巡回がなかった中区や南区、保土ケ谷区、鶴見区、栄区を含む市内全18区で実施することになった。

中区では、馬の博物館を巡回場所として新たに設置。西区は10年ほど前から、マークイズと横浜美術館の間のグランモール公園美術の広場が巡回場所になっている。同所はみなとみらいの住民のほか、就業者にも人気で、昨年は約1万冊を貸し出した。4月から30分滞在時間が延長される。

地域交流の場に

はまかぜ号は1970年、当時市内唯一だった市図書館(市中央図書館の前身)が、より多くの市民に本を借りてもらおうと、市内の団地などを巡回したのが始まり。元々2台で運行していたが、2005年からは1台に。区民まつりや読み聞かせのイベントで利用したいという声が多かったことから、今回新たに2号車の導入となった。

3月30日に横浜市中央図書館前で初披露された2号車は、空と雲に黄緑のラインが入った図書館カードのデザインがモチーフになっており、これに同号の製作にあわせてリニューアルしたはまかぜ号のキャラクター・かもめの「ソラ」と「ユメ」が施されている。

中央図書館の担当者は「子ども連れや高齢者など本を借りるために外出したり、ご近所同士の会話が生まれるきっかけになる。移動図書館を通じて地域のコミュニケーションの場にしてもらえたら」と話している。

馬の博物館は4月20日開始で隔週水曜の午後3時から4時まで。みなとみらいは次回4月8日で隔週金曜の午前11時30分から午後1時まで。そのほかの巡回先、日時等は移動図書館のホームページで公開しているほか、当日の運行情報はツイッターで発信している。

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