中消防署 クイズで楽しく防災 多言語版、小学校に寄贈

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教育
市消防局監修の防災クイズパネル
贈呈式で関係者ら

中消防署(味上篤署長)ではこのほど、子ども向け用の「防災クイズパネル」の多言語版を作成し、中区内の小学校を中心とした全12校に寄贈した。国際色豊かな区内の状況に応じたもので、火災や地震が発生した時の身の守り方などを、子どもたちにクイズ形式で楽しみながら学んでもらいたい考えだ。

防災クイズパネルは、市消防局と野毛印刷社=中区相生町=が共創事業として製作。両者は2019年度から、動物たちが消防隊として活躍する火災予防絵本や防災紙芝居を制作。防災クイズパネル『みんな森の仲間とパンダ隊長の防災きょうしつ』も同じシリーズとして、昨年刊行された。

パネルは紙芝居形式で、火災・地震・風水害の3編。服に火がついてしまった時の対処法や地震から身を守る術、大雨で浸水した時の避難方法などをクイズを楽しみながら学べる仕組みだ。

若者チームが協力

今回配布した「多言語版」は、なか国際交流ラウンジで活動する外国につながるルーツを持つ若者がプロジェクトチームを結成して、日本語版を中国語と英語に翻訳。区内全小学校への配布は、中火災予防協会の協力で実現した。

3月23日に本町小学校で贈呈式があり、味上署長=写真左から2番目=から田川斉史校長にクイズパネルが手渡された。国際教室担当の佐々木結衣教諭は「日本語が苦手な子どもも多いため、イラストや中国語と英語で表記されているのはありがたい。子どもたちも喜びます。早速読み聞かせたい」と話していた。

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