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横浜駅東口のJR根岸線高架下3カ所に、空き壁を活用した「ミューラルアート(壁画)」が出現した。
場所は横浜中央郵便局付近から万里橋を渡り進んだ先の「第1高島ガード」と、隣の「第2高島ガード」。
第1にある向き合う2つの壁画は、それぞれ高さ2・5m〜3mほどで横約11m。2人の子ども=写真上=とオリジナルのキャラクター=写真右=が描かれている。第2=写真左=も高さ約3mで横は7mほど。青色を基調とした抽象画だ。
この壁画は、JR東日本のグループ会社がミューラルアート事業に特化した会社と協業し、同アートで地域活性化を目指す実証実験によるもの。同アートは海外ではまちづくりにおいて活躍しているケースが多いという。
2月上旬から制作が行われ、横浜駅のほかに埼玉の大宮駅などで計8作品を手掛けている。横浜駅東口の3作品は2月21日に制作がはじまり3月8日に完成した。
描いたのは「壁に絵を描く」ことにこだわりを持った日本のプロのアーティストたち。「子どもから大人まで心穏やかに落ち着けて未来に希望を持てるアート」をテーマとしている。
この実証実験を手掛けるJR東日本スタートアップ(株)=東京都=は、身近な公共空間に存在するミューラルアートならではのエネルギーを、行き交う人たちが体感することを期待する。
事業をプロデュースするWALLSHARE(株)=大阪府=の担当者は、「アーティストにより『いかに街に根付く良い作品となるか』を追求しながら描かれた作品となることから、下絵と比べると、良い意味で裏切られる作品となっています」と魅力を語った。
横浜駅中央通路改札外のイベントスペースでは、この実証実験の概要紹介も行われている。