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中華圏の旧正月にあたる2月1日の春節当日、新年を祝うとともに新型コロナウイルス感染症の鎮静を祈り「W祈願獅子舞」が横浜中華街やみなとみらい21地区などの8カ所で行われた。
みなとみらい線の横浜駅や元町・中華街駅、みなとみらい駅、馬車道駅をはじめランドマークプラザガーデンスクエアや中華街大通り入口の善隣門付近の計8カ所で横浜中華学院校友会のメンバーによる神事・獅子舞が披露された。
春節は来街者とともに盛り上がる横浜中華街最大の催しで、横浜の冬の風物詩として知られる。しかし、新型コロナの拡大により昨年に引き続きイベント縮小を余儀なくされた。中華街で飲食店や物販店などを営む事業者らで組織される横浜中華街発展会協同組合(高橋伸昌理事長)は、「withコロナ」に挑戦しようと今年はパレードである「祝舞遊行」などを検討してきたが、まん延防止重点措置が神奈川県にも適用されたことを受け、各行事の延期または中止を決断した。
横浜中華街の食事券やホテル宿泊券などの豪華賞品が当たるハズレなしの春節福引き「紅包(ほんぱお)くじ」の販売(2月5日〜、ChinaTown80Hall)や、中華街パーキングロビーでの「春節写真展」(2月15日まで)は実施。また今年初めての取組である巨大ランタンオブジェの展示と、そのオブジェをめぐる「デジタルスタンプラリー」、「春節特別宿泊プラン」は継続する。イベント詳細は発展会のウェブサイト(https://www.chinatown.or.jp/event/celebration/shunsetsu2022/)で確認できる。
当日、横浜中華街発展会は、横浜における観光と会議などのビジネスイベントMICEの推進、都心臨海部の活性を目的に(株)横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜/額田樹子社長)と包括連携協定を締結した。市内各所の獅子舞披露に先駆け、一昨年にオープンした「パシフィコ横浜ノース」で協定締結式が行われ、同発展会の高橋理事長とパシフィコ横浜の額田社長が出席した。
両者は新型コロナが広がる以前から連携について話し合いを行ってきたという。
額田社長はあいさつの中で「中華街があるから横浜で会議を開こうと思ってもらえるよう魅力を発信していきたい」と話した。高橋理事長は「新型コロナの影響を大きく受けた両者が連携して地域活性の新たな可能性をさぐりたい。これからがスタート」と語った。