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加賀町警察署(上原正署長)は1月21日、みなとみらい線元町・中華街駅で無差別殺傷事件の合同対応訓練を行った。同署のほか、県警察の危機管理対策課と通信指令課、鉄道警察隊、横浜高速鉄道や東日本旅客鉄道の鉄道会社の職員ら、計57人が参加した。
昨年、相次いで発生した電車内での無差別殺傷事件を受け加賀町署から訓練実施の協力を鉄道会社に呼びかけ、横浜高速鉄道が応じたことで実現した。訓練は終電後の午前2時から2時30分まで実施された。同署が主催する列車・駅ホームを活用した同訓練の実施は初となる。
訓練は、多数の乗客が乗車する走行中の列車内で、乗客が刃物を持った男に襲われる状況を想定。事件発生後に乗客が非常ボタンを押して、警察に通報するまでの情報伝達の流れを一つずつ確認したほか、駅に停車した車内から負傷者を救護し、避難誘導。さらに逃走を図ろうと火を放った被疑者を駅ホーム上で制圧し検挙した。
今回の訓練について同署の上原署長は「平時にいつ起きるかわからない事件に対して、関係機関との密な連携が大切。今回の訓練を振り返って今後の対応に生かしていきたい」と話した。