横浜市立本牧南小学校 創立50年記念で歴史本 地域への愛着願う

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完成した歴史本を手にする谷口校長(中央)と森教諭(右)、針持拓郎副校長

本牧南小学校(谷口なおみ校長/児童数264人)=中区本牧元町=は、創立50年を記念し昨年11月に副読本『本牧の歴史本牧南小学校の歴史』を完成させた。

同校は2020年11月に創立50年を迎えたが、新型コロナの影響で式典は1年延期。その状況において同校が所在する本牧の歴史をまとめた資料を作成しようと谷口校長らが発案。そこで、これまでも交流を持っていた横浜市八聖殿郷土資料館=本牧元町=の相澤竜次館長に相談することで企画が具体化していった。

編集は同校に15年勤務する森洋子教諭と相澤館長が中心となって進められた。最終的にA4判26頁、オールカラーの冊子にまとめられた。

子どもから大人まで

2万年前の本牧の地形から縄文、そして鎌倉時代、戦国、江戸時代、開国期、また漁業が盛んだった1960年ごろの様子や関東大震災、戦争、接収、埋立てなど近現代の歴史まで網羅されている。子どもたちが読みやすいように見開きの左の頁は情報量を抑え、文字を大きくしルビをふった。右側は補足解説としてより詳細な情報が記載されている。

森教諭は「子どもたちは意外と住んでいるまちのことを知らない」として、「この副読本が自分たちのまちに愛着を持つきっかけになれば」と期待する。

原稿を担当した相澤館長は「先生方の熱意がなければここまでの内容にならなかった」と振り返る。「児童や先生方だけでなく、地域の大人の方にも手に取ってもらいたい」と話していた。

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