中区 火災発生件数が横浜市内最多 前年比22件の増加

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放火が起きた関内駅新横浜通り側の通路
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中区内の2021年1月から11月25日までの火災発生件数が76件(前年比22件増)と市内最多。たばこの不始末や放火、電気機器による火災が多く、中消防署(味上篤署長)は、ポスター掲示や施設巡回などで注意を呼びかけている。市内の火災発生件数の2番目は港北区と鶴見区で46件、西区は32件だ。

中区内の火災発生件数は、直近10年間でみると2014年の88件が最も多く、今年はそれに迫る勢い。また、前年比では、22件増加している。全76件の内、火災の発生原因は、たばこの不始末の20件が最も多く、次いで放火が17件、電気機器や配線からの出火が12件と続く。昨年は0人だった火災による死者は2人となった。

放火が急増

10月に4件、11月7件と放火の発生件数が急増している。放火場所は、伊勢佐木町周辺や関内駅周辺で発生しており、トイレットペーパーなど燃えやすいものに火をつけて路上に放置する事案が多いという。

放火防止策として味上署長は「区民の皆さんには、燃えやすいものを外に置かないように注意してほしい」と呼びかける。関内駅周辺には11月25日から放火防止を訴えるポスター=写真下=を掲示。警察とも連携し、対策を進める。

簡易宿泊所を巡回

中区では、たばこの不始末による火災発生が最多。寝たばこにより火が広がることや、火が残ったままたばこをごみ箱に入れてしまい、出火する事案が発生している。特に簡易宿泊所での火災が昨年10件発生したことから、同署の署員が区内にある簡易宿泊所約140施設を8月と11月に巡回し、注意喚起を行うなど対策。今年は4件に減っている。

これからは暖房器具の利用も多くなるため、火の扱いはより一層の注意が必要。味上署長は「これ以上火災件数が増えないよう、予防活動に力入れていきたい」と話す。

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