伝統の味をそのままに 居酒屋スタッフら オリツルサイダー復刻

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経済
居酒屋まるう商店スタッフの荒井さん(左)と檜山さん(右)
できたての横濱オリオツルサイダー

1901年(明治34年)創業の横濱オリツルサイダー。一旦、製造が止まっていた地元のサイダーを、西区にある居酒屋スタッフらが再度、製造を手掛け、9月より出荷が始まった。

伝統の味を復活させたのは、西区、中区に3店舗構える居酒屋「まるう商店」のスタッフ、檜山聖可さん、荒井光さんら。「メイドインヨコハマの味を、このまま埋もれさせてしまうのはもったいない。サイダーを通じて、地元を盛り上げたい」と横濱オリツルサイダーの製造元、坪井食品株式会社より引き継いだ。

生産場所は、坪井食品が使用していた中区末広町にある倉庫。昭和に作られた昔ながらの機械を使いながら、瓶洗、瓶詰、王冠づけまで行う。ラベル貼りなど一部手作業を加えながら、丸2日かけ作り上げる。炭酸やシロップの成分・配合割合は、坪井食品の味そのまま。

できあがったサイダーは、横浜の飲食店を中心に卸販売を行う予定で、「野毛エリアも近く、歴史を伝えてくれる飲食店に使ってもらえれば」としている。清涼飲料水としてだけでなく、ホッピーのようにアルコールの割りものとして使うことも想定。「横浜オリジナルの割もの『HAMAWARI』の愛称で広めていきたい」と話している。

190mlで1本242円(税込)、月3000本の生産を目指す。問い合わせはまるう商店別館【電話】045・461・6622まで。

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