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TERADAYA本店/水車屋をはまめぐり【港南区】

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巨大住宅地「港南区」。老若男女が集うこのまちで、和と洋が共演する横浜らしいハイカラお菓子を発信されている「寺田屋」さん。“横浜土産”として地域の人に馴染む今、もっと多くの人へ楽しんでもらいたいと横浜市内各地に着々と領地拡大中。
そして領地といえば…地元の名主「北見家」。大正時代に建てられた旧お屋敷は、和と洋が共存する美しい空間。幻の焼物「横浜焼」を眺めながらゆったりとした時間が流れます。

✔️ 和と洋が共演するスイーツたち
✔️ 幻の焼き物”横浜焼”
✔️ 大正時代に建てられたお屋敷

 

 

「横浜=みなとみらい?」…いやいや! 横浜は、それだけじゃない。
横浜市は全部で “18区” あるんです。魅力は18通り、いや、それ以上に。
もっともっと色んな横浜を知りたい。そして、知ってもらいたい。
「横浜=∞」な魅力発信を目指して、横浜好きの川内美月が、よこ「はま」を「めぐり」ます。 【TERADAYA CAFE】

 

 

和菓子と洋菓子を融合させ、お菓子を通じて横浜ハイカラスピリットを発信されている「TERADAYA」さん。CIAL横浜店、大船ルミネウィング店、CIAL鎌倉店、東急百貨店たまプラーザ店、日本大通りにも新店舗を構えられています😊

そして総本山がこちら、横浜市営地下鉄ブルーライン「上永谷駅」から歩いて7分ほどのところ、港南区丸山台2丁目の「TERADAYA」本店さんです。
テイクアウトもお土産もカフェも併設されているお店。

 

 

暖簾をくぐってお店へ入ると、寺団子や生どら焼き、バームクーヘンなど豊富なラインナップに惹かれます。特にショーケースの中に並ぶフルーツ大福はキラキラと輝いて見える。。
フルーツは季節ごとに変わるそうで、取材時はパイナップルやマンゴー,スイカまで!
スイカ意外に合いますよと微笑むスタッフ小形さん。気になる…更に大福の生地は毎日ついて仕込むお餅を使っているそうです。本物のもちーっと生地は鮮度が命。美味しいを届けるために、ここ港南区の工房から近い場所でしか販売しません。

 

 

更にお店の方が作業されている様子もガラス越しに見えちゃいます。楽しい。
これは、、モンブランですね!!
目の前で繊細なモンブランクリームがくるくると盛られていきます!ワクワク。

 

 

えっ!ワタクシ頂いてよろしいんですか!嬉
わあああモンブラン大好きなんです。。お言葉に甘えさせて頂きます🙏
店内のカフェスペースほか、テラス席もございます。今回はテラスで頂きますよー!

 

 

【栗豊 くりゆたか】
高さ10センチ以上あると思われる、豪華な盛り加減!人気看板メニューです。
おいしぃぃぃい、、
和三盆ロールにメレンゲがセッティングされた土台を纏うきめ細かいモンブランクリーム。
舌触りが最高なのはもちろんですが、その芳醇な香りを楽しめて極上時間。メレンゲのサクサク感を存分に味わえる賞味期限はわずか10分。ご近所の方はテイクアウトもO K!

 

 

なんとなんと6月からの季節メニュー【苺氷(いちごおり)】
凍らせた「とちおとめ」を削った、”かき氷”というよりかは”苺氷”!!
失礼致しました、メニュー名の通りでした笑 すんごい苺です。100%苺。

 

 

上から練乳がたっぷりかけてあって、苺の酸味をちょうどよくまろやかにしてくれます。うーんもう、美味しい。幸せ。

 

 

それだけではございません。なんと中には小さなショートケーキも入っています。
苺氷エキスと練乳しみしみのケーキはティラミスのようにスポンジ生地がじゅわっと食感。この変調は初めましてだ、、、洋と和のフュージョンとはこういうことか。
目から鱗です。ものすごく楽しませて頂きました。ご馳走様でした。

 

 

お話を伺ったのは、店舗責任者でいらっしゃる小形七美さん。
私のブツブツお喋りに対し大笑いでお付き合い頂き、大変お世話になりました。
有難うございました!!!ご馳走様でした😊

TERADAYA本店の道路の向こう側には、系列店で20年以上続く洋菓子店「パティスリーストラスブール丸山台店」もございます。こちらも是非チェックくださいませ✨

  【水車屋】
さて続いて伺うのは上大岡駅東口から歩いてすぐのところ、立派な薬医門が出迎えてくれる「水車屋」さんです。明治・大正期に創られた地元名家「北見家」の旧お屋敷。

 

 

現在レンタルスペースとして貸し出し中。美しい景観をバックに一般の方・モデルさんの撮影会はもちろん、映画「静かなるドン」などの撮影地として使われています凄✨

 

 

そしてこちらでは私がずーっとすごーーく気になっていたお品をお見せいただいたんです。
ご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。

【幻の焼き物「横浜焼」】
横浜焼は、1923年〜1941年頃のわずか20年間ほどの期間に、海外向けに作られていました。国内に現存するお品も少ないことから“幻”の焼き物となっています。ずっと見てみたかったんです。初めてお目見えしました。綺麗、、私事ですが幼少期に陶芸クラブに入っていたので、絵付どうなっているのかしらとか、色付けどうなっているのかしらとか、このような器系たまらないんです。しかも横浜産ですよ、、こりゃもう興奮しちゃいます。

 

 

関東大震災で壊滅的な被害を受けた横浜。上大岡も例外なく土砂崩れが発生。その露出した粘土を見て当時の当主北見忠蔵さんが陶土に適しているのではないかと直感し、そこから京都の焼き物職人さんを招き「北見製陶所」が創業しました。行動力の賜物‥

 

 

器の後ろには、横浜市のマーク「ハママーク」も!!!きゃー。

 

 

お庭には、カエルさんの横浜焼も。紫陽花を見つめる姿も可愛らしいですね

 

 

木陰には、鹿さんの横浜焼も。
あっ手前の猫さんは横浜焼じゃないです。この後サーと歩いていかれました。

 

 

こちら北見さん作の一輪挿し。横浜焼では、、ないそうです!残念!
北見さんはデザイン系のお仕事のご経験と、何と言っても横浜焼の創業家ですから
大変素晴らしい花器をお作りになっています。「いやぁ趣味ですよ」とご謙遜されるお優しい笑顔の北見さんをパシャリ📸

 

 

ちなみに、水車屋は、大正から昭和にかけて海外へ片栗粉を輸出していました。
上大岡周辺地域で採れた市場に出せないじゃがいも水車で粉引きしていたそうなんです。
当時の貼り付け紙をお見せいただきました。

 

 

さらにシャシャッて申し上げますと、北見家は大地主さんでいらっしゃいますから、京急線の窓からも見える地元の方に愛されるアミューズメントパーク・「アカフーパーク(赤い風船)」を初め、以前は美空ひばりも歌っていたという大浴場「大見湯」、数々のビル経営をされています。すごい、、

 

 

北見さん、取材のご協力ありがとうございました。
薬医門と、ちょうど憲法を作っていた頃の伊藤博文の別邸から譲り受けた石碑の前で記念撮影。ん、伊藤博文!?譲り受けた!?スケール感が、、すごい、、、すごいのオンパレードで失礼致しました。是非マイルートを使って水車屋さんにいらして、明治からの時代の移り変わりを感じていただけたらと思います😊

〜取材にご協力いただいた皆様〜

有限会社フロムワン 小形様
■TERADAYA 本店
住所 横浜市港南区丸山台2-12-18
アクセス 横浜市営地下鉄ブルーライン 上永谷駅 徒歩7分
営業時間 9:30-17:00 (L.O.16:30) 不定休
ホームページ https://teradaya.info/

水車屋 北見様
■水車屋
住所 横浜市港南区上大岡東1-3-10
アクセス 京急本線または横浜市営地下鉄 「上大岡駅」東口出口から徒歩3分
ホームページ https://www.suishaya.biz/

出演/文章
川内美月

 

はまめぐり
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