【祝・鉄道開業150周年】
今から150年前、新橋-横浜間で日本で初めて鉄道が開通しました。10月14日は鉄道の日。
今回は、西区みなとみらいにある「原鉄道模型博物館」を訪問。鉄道模型制作・収集家として世界的に著名な原信太郎さんのコレクションから、鉄道模型の魅力に迫ります。
✔️大きな鉄道模型に大興奮
✔️細部のデザイン走行音もリアル!
✔️鉄道マニア度が高くなくとも楽しめる!
「横浜=みなとみらい?」
いやいや! 横浜は、それだけじゃない。
横浜市は全部で “18区” あるんです。魅力は18通り、いや、それ以上に。もっともっと色んな横浜を知りたい。そして、知ってもらいたい。「横浜=∞」な魅力発信を目指して、横浜好きの川内美月が、よこ「はま」を「めぐり」ます。
・・・と、言いつつ、今回の特集は都心部・西区にある「原鉄道模型博物館」。博物館開業10周年を迎えられ、更に鉄道開通150周年というアニバーサリーイヤー。10月14日は鉄道の日。これはもう伺うしかありません。さぁ、世界屈指の大きさを誇るジオラマを、鉄道模型のコレクションを探索しちゃいましょう!
■原鉄道模型博物館
原鉄道模型博物館は、横浜駅東口からみなとみらい方面へ徒歩5分ほどのところ、横浜三井ビルディング2階にあります。ビル外観もおしゃれで、2階部分はウッドデザイン調になっているモダンなビルです。
こちらでは、世界的に著名な鉄道模型コレクターであり製作家である原信太郎(1919-2014)さんによる幼少期からのコレクション約6,000点のうち約1,000点が展示されています。
中には1923年に起きた関東大震災を乗り越えたおもちゃ・ブリキの電車も。
およそ100年の歳月が経ってもなお、こうしたおもちゃが残されていることが凄いことですよね。
ずらりと模型が美しく展示されています。
私がまず驚いたのは、想定よりも模型が大きかったこと。
細部がひとつひとつはっきり見えて、とってもリアルです。
展示されている多くが、大きめサイズ「一番ゲージ」の模型です。
私のように鉄道模型に明るくない方は耳馴染みのない言葉かもしれません…
ここで、原鉄道模型博物館の六角昭さんにお越し頂きました!
私たちの背後に写っているのが模型サイズの違いがわかる展示コーナー。模型はレールの幅が何ミリかによって型が変わるのだそう。
私がよく目にしていた模型はレール幅は9mm。Nゲージでした。縮尺は日本で約150分の1のサイズ。手軽に楽しめる日本で最も人気のゲージです。
一番下にあるものが「一番ゲージ」!線路幅は45mm。縮尺は日本では約30分の1,欧米では約32分の1サイズとなっています。細部のデザインにリアリティを求めるには十分な大きさ。
なかなか自宅で楽しむことが難しいため、たくさんの一番ゲージを見ることができる原鉄道模型博物館は貴重な空間です。
なんてったって、世界最大級の一番ゲージの室内ジオラマがございますから!
「いちばんテツモパーク」
一番ゲージの蒸気・電気・トロリーの軌道が走る全線路の長さ450mの巨大レイアウト。
お城のような駅は、パリのリヨン駅をモデルにされているそうで、レイアウト全体は、ヨーロッパの街並みをイメージされて作られています。
撮り鉄させて頂きました。いいショットと自画自賛しています✌️
鉄道のデザインはもとより、走行音もリアルで凄いんです。
シューンとなるモーター音ではなくて、ちゃんとガタンゴトンと本物のような列車の音を楽しめちゃいます。耳心地が最高です。
これも合金ではなく管理の難しい鉄を使ったレール(夜の演出になるとスーッと線路が浮き出て見えるほど輝いて見えます)のこだわりや、通常のレイアウトには中々ない線路と架線から電流を流すことができる設備が整っていることなど技術の賜物です。
ジオラマを覗いて見ても、ひとつひとつ丁寧に作られています。
計算し尽くされた錆の演出、水辺にリアルな灯りをともすホタルが再現されていたり、はたまた博物館のスタッフの方がジオラマの中に紛れていたりと遊び心と素晴らしい技術が詰まっています。小さな発見が楽しくてずっと見ていられる。旅気分です。
最後は「横浜ジオラマ」へ。
鉄道が走り始めた明治のクラシカルな列車とJR根岸線が走る現代の街並みが融合したジオラマになっています。
ジオラマの中には細かな仕掛けもあります。六角さんにご説明いただいて、大笑いしてしまいました。さあなんのことでしょうか。ぜひ目をこらしてチェックしてみてくださいね!
夜の演出も中々ロマンチック。
ということで、ご案内させて頂きました「原鉄道模型博物館」
今年開業10周年を迎えられました。さらに鉄道開通150周年の節目の年。
様々な企画展や催し物も開催されていますので、鉄分補給にピッタリです。
お話を伺いました六角さん、スタッフの皆様ありがとうございました。
<取材店舗>
【原鉄道模型博物館】
・住所:神奈川県横浜市西区高島1-1-2 横浜三井ビルディング 2F
・アクセス:JR・各線「横浜駅」東口より徒歩5分
みなとみらい線「新高島駅」2番出口より徒歩3分
・営業時間:10:00-17:00 (チケット販売終了16:00/最終入館16:30)
・休館日:毎週火曜日・水曜日(祝日の場合は営業、翌営業日に振替休館)年末年始、2月上旬(館内保守点検期間)
・入館方法:要事前予約 詳細はHPをご確認ください。
・ホームページ:https://www.hara-mrm.com/
<出演・文>
川内美月