丸りおなが横浜の街をぶらり散策する「丸りおなのぶらり商店街」
夏の日差しが心地よい季節になりましたね。
今回は、“横浜の粋な下町!”横浜橋通商店街へお出かけしてみましょう。
今日は最寄りの阪東橋駅まで横浜市営地下鉄ブルーラインを利用しました!
横浜橋通商店街へは1A出口が便利です。
車道を挟んだ大通り公園を左側に見つつ歩道を直進すること約2分、右前方に横浜橋通商店街の入り口が見えてきました。
と、その辺りで大通り公園に立派な桜の木が見えました。
なんだかとても気になったので道を渡って近づいてみると、、、
「歌丸桜」と書かれた札が立っています。
このしだれ桜は2011年に横浜橋通商店街の創立80周年を記念して植樹され、この地で生まれ育ち地域の方々に愛される歌丸師匠にちなんで「歌丸桜」と名付けられ、春にはとても綺麗な花を咲かせるそうです。来年の春絶対に観にきたいな。
(注:開花期は4月中旬から下旬です。)
さて、いよいよ横浜橋通商店街に突入してみたいと思います。
みてください、この立派なアーケード!暑い日差しも気にすることなく快適にお買い物ができますね。入り口には歩行者も自転車の通行も増えてきました。すでに活気が溢れたエネルギーを感じ胸が高まります!
横浜橋通商店街は約300メートルのアーケードに食料品・日用品・衣料品など約120店舗が軒を連ねる歴史ある商店街、さてどんなお店があるのでしょうか!?
さっそく香ばしい匂いに誘われて歩いた先にデリカキングという鶏肉惣菜店がありました。
店頭には美味しそうな焼き鳥や唐揚げなどが並んでいます。奥では加工調理している様子が見え、どれも新鮮・作り立てなのがよくわかります。
日替わりで特売商品もたくさんあり、どれも美味しそうだし安い!
お店の方におすすめを聞いて、焼き鳥と唐揚げを今晩の夕飯のおかずに買っていくことにします。
つい沢山買ってしまいました!
一人で食べきれるかなぁ。
さあ、商店街探検の再開です。少し進むと所狭しと衣料品や雑貨が並んでいるお店に目を奪われました。
爆安衣料のハマモードという看板があります。
とっても楽しそうな光景なのでお店に入ってみることにします。
老若男女、ものすごい品揃えです。驚くのはその値段。値札を二度見してしまいます。
掘り出し物がありそうでつい長居してしまいそう。
今度お友達と来ようっと!
お店を出ると向かい側にフルーツがたくさん並ぶお店を発見!
色とりどりの果物は見ているだけでシアワセな気持ちに!味しそうと眺めていたら…
なんと、、、常連さん限定のサービスなのに、特別に試食させていただいちゃいました!
一口食べてびっくり!こんなにおいしいメロン今まで食べたことがありません。
ここフルーツとくながさんは目利きの社長さんが年間を通して旬のものを、契約農家さんから仕入れられているとのこと!
こだわりのフルーツを年間通して購入できます。
この日はイチ押しのメロンをお土産に買って帰ることに。
食べごろのアドバイスもして頂きました。ちなみに各界著名人も御用達のお店なんですって。
商店街でのお買い物の機会がなかなかない私にとって、こうやってお店の方とお話ししながらのお買い物って本当に楽しい!さてこの先はどんなお店があるかなぁ。
さっそくパンのいい香りに誘われて見つけたのは丸十ベーカリーさんというパン屋さん。
お店に入ってみると手作りのサンドイッチ、コッペパンや揚げパンなどが沢山並んでいます。パン好きにはたまらない空間です。
こちらのお店は昭和29年に創業され現在3代目とのこと。冷凍パン生地を使用せず、毎日生地からお店で手作りをされているそうです。
気付いたらトレーとトングを持ってパンを選んでいました!
人気商品のコッペパンつぶピーナッツに目を奪われました。
この大きさわかりますか?このお値段でこのボリュームは嬉しいですね。
今日のおやつにあとでいただきます!
ここで横浜橋通商店街協同組合 理事長 高橋一成さんにお話を伺いました。
「横浜橋通商店街は、戦前から生活用品や食料品などの身の回り品中心の品揃えで地域に密着した商店街として、出店者一同一丸となって商売に励んできました。近年では生鮮品が豊富で飲食店なども含めると6割位が食に関わり、他に衣料品、日用品、薬局などがバランスよく揃っています。“安くていいものが何でもある!”とご近所の方だけでなくお車や電車で訪れる方も多くいらっしゃいます。伊勢佐木町にも近く、関内周辺の飲食店からも仕入れに来るほどで、小売りだけでなく仲卸ろしとしての機能も、この商店街の特徴となっています。また今では外国人のお客様も多く活気に溢れています。」と、まずは横浜橋通商店街の魅力を教えてくださいました。
このように歴史ある商店街でありながら、一方では新しいことや面白い事にはスピード感を持って積極的に取り組まれているお話もしてくださいました。たとえば、昨年の11/12月にはプレミアム商品券を2,500セット販売し商店街の活性化を図る企画を実施されたそうです。また特に印象的だったのが、地方(北海道や静岡など)の修学旅行生を積極的に受け入れ、彼らの地元の名産品を商店街内で販売する職業体験の場所と機会を提供されているというお話でした。とても面白い試みですね!
〜新型コロナウイルス感染症の流行以降、横浜橋通商店街協同組合として取り組んだ具体事例について〜
食に関連するお店が多い商店街であること、つまり人々の生活に直結していることから、「お客様にとっても、お店にとっても、安心安全な商店街」をモットーとしコロナ対策に尽力しています。たとえば2020年2月には、いち早く次亜塩素酸水にて商店街内全域の消毒に取り組み、このことは新聞にも取り上げられ話題になりました。今でも毎週金曜日の夜に継続的に消毒作業を行なっております。
また、組合の永久名誉顧問である歌丸師匠の肖像がデザインされたマスク着用のお願いのポスターを商店街内の至るところに掲示し、来訪者の皆さんへ呼びかけています。ちなみにこれから暑い季節になると熱中症注意の呼びかけも積極的におこないます。どんな時も安心して買い物できる環境を提供したいという私たちの気持ちで、できることは何でもおこなっております。
〜これから横浜橋通商店街を訪れる方に、ぜひメッセージをお願いします。〜
横浜橋通商店街は日々進化しています。ぜひ一度足をお運びいただき、それを楽しんでください!
高橋理事長、貴重なお話をお聞かせいただきましてありがとうございました!
先ほどのパン屋さんを出てしばらく歩いていると、色々な和小物が並んだあさひやさんというお店が目に入りました。
店内には色鮮やかな衣装が展示してあり目を奪われました。
どんなお店なのでしょうか、ちょっと覗いてみましょう!
ちょうど社長がいらしたのでお話を伺うと、こちらはもともと呉服屋さんで、今は着物や和装品の他にオーダー舞台衣装を製作されているそうです。
お店の奥には沢山の反物が並べられています。見ているだけで楽しいですね。
遠方からもいろいろな芸人さんがオーダーに訪れるのも納得です。
着物文化を日常にも取り入れてほしいとの思いから、浴衣生地を使ったアロハシャツや着物の端切れで作った和柄靴紐など、オリジナルの商品も多数販売されています。
なかなか敷居が高い着物ですが、これだったら私でも和のアイテムを取り入れられそう。
なかなか自分に合うものがなく悩んでいたので、こちらでオリジナルマスクを買うことにしました!
シルク、抗菌素材の特殊な生地など、素材も柄も色々な種類が並び、どれもそれぞれ素敵で迷います。。。
肌荒れしにくいというシルクで作られたマスクと舞台衣装用の生地で作られたマスクケースを買いました。
裁縫にもこだわって作られていて早速つけてみたらぴったり顔にフィットしました。お気に入りのマスクになりそうです!
お店を出ると、どこからか甘い香りがしてきました! 近づくと店頭で今川焼きが売られています。
ここはえどやさんという喫茶店でした。
いっぱい歩いて少し足が疲れてしまったので休憩することにします。
一歩店内に入るとレトロな昭和の雰囲気が漂っています。
カウンターに表示されているメニューや壁のステンドグラスの装飾がなんだかかわいい!
平成生まれの私でも不思議にすご〜く落ち着きます。
お店の方におすすめを聞いて。。。
コーヒーフロートと今川焼クリームを注文してみました!
さっそく運ばれてきました!
甘く香ばしい香りがたまらない今川焼きをパクリ。
もっちりとした皮と優しい甘さのクリームの絶妙な組み合わせ。
アイスコーヒーもコクがあって今川焼きとも相性ピッタリです。
心もお腹も満たされました!
お店を出ると横浜橋通商店街の入り口とは反対側のゲートが見えてきました。
後ろを振り返ると入ってきたゲートはずーっと遠くにあるようで見せません。どのお店も魅力的であっという間の300メートルでした。
ゲートを出ると道を渡った先に何かあるようです。せっかくなので少し足を伸ばしてみようと思います。
横断歩道を渡って進むと左手に三吉演芸場と表示のある建物が見えます。
こんなところに演芸場があるなんてびっくり。ちょうどこの日は何か公演が行われているようです。
私も女優の血が騒いでしまい、ドキドキしながら階段を上ってしまいました。
ちょうど幕間でロビーにいらした4代目社長の本田さんに貴重なお話を伺うことができました。
こちらの劇場は劇団が月替りで、昼と夜の一日2回の公演をされているそうです。(注:休演日除く)
「うちの劇場はとにかく演劇好きのお客様が多いんです。」とお話しされた本田社長は劇場に「生の舞台と、生のふれあいの三吉演芸場」というキャッチコピーをつけました。そいえばこのフレーズ、阪東橋駅に到着時の車内アナウンスでも聞きました!
「敷居の高いイメージの観劇ですが、是非お気軽にお越しください。一度観ていただければ見終わった頃には久しぶりに遠い親戚に会ったような懐かしい気持ちになりますよ。」と小劇場の魅力をお話しくださいました。
最後に「小劇場での大衆演劇を一般の娯楽の一つにしたい」と夢を語ってくださいました。
この後、なんと特別に少しだけ舞台を覗かせて頂きました!
お邪魔したのは平日の昼公演でしたが結構な数のお客さんが観覧されていました。
ソーシャルディスタンスを保ちながらも熱い眼差しで舞台に魅入っている皆さんがとっても印象的です。やっぱり生の舞台っていいですね!特にこちらの劇場は舞台と客席の距離も近く演者さんの息遣いを間近で感じられとっても贅沢だと思います。今度プライベートで観覧に伺おうっと!
(注:取材時は橘劇団さんの公演)
粋な商店街の皆さんと触れ合い、横浜の下町文化を垣間見ることができ、とっても楽しい1日となりました。新たな横浜を発見し、ますます横浜が好きになっちゃいました!
次回のぶらり商店街もお楽しみに。
どこの商店街にお出かけしようかな。